「事業がうまくいき始めた時が、一番危ない」——意外に聞こえるかもしれませんが、会計の現場ではよくある話です。売上が伸び、黒字になった会社が、あるとき突然行き詰まる。その代表例が「黒字倒産」です。
代表・大串和義がYouTube「にきたま」第6回で語ったのは、まさに成功し始めた時に潜む罠。この記事では、その要点を文章で整理します。
黒字倒産とは?「利益」と「現金」は別物
帳簿上は利益が出ている(黒字)のに、手元の現金が足りずに支払いが止まり倒産する——これが黒字倒産です。利益(もうけ)と現金(手元のお金)は、実は同じではありません。売上が立っても、入金は先・支払いは先行することが多く、在庫の仕入れや借入返済で現金は先に出ていきます。この時間差が資金繰りを圧迫します。
成功し始めた会社が陥る3つの罠
- 過剰な投資・借入勢いに乗って設備や人を一気に増やすと、固定費と返済負担が重くのしかかる。売上が少し落ちただけで資金が回らなくなる。
- 安易な多角化本業が伸びた自信から、慣れない新規事業に手を広げる。本業の利益が、育たない事業の赤字に食われてしまう。
- 管理体制の遅れ(不正・横領)お金の流れが大きくなったのに、チェックの仕組みが追いつかない。ここに横領や使途不明金が生まれやすい。
黒字倒産を防ぐ3つの備え
難しいことではありません。次の3つを習慣にするだけで、危険はぐっと減ります。
- 資金繰り表で“現金”を先に見る利益ではなく、数カ月先の現金の動きを先回りして確認する。
- 本業の利益構造を守る多角化より、まず本業の利益率を安定させる。
- 数字で管理する体制をつくるお金の流れを見える化し、チェックの仕組みを整える。
動画で詳しく(約13分)
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まず、話を聞いてみるよくあるご質問
黒字なのに倒産するのはなぜですか?
利益と手元の現金は別物だからです。帳簿は黒字でも、借入返済・仕入・売掛金の回収待ちで現金が尽きると支払いが止まります(黒字倒産)。資金繰りを先に見ることが大切です。
事業が伸びている時に気をつけることは?
成功期ほど、過剰投資・借入、安易な多角化、管理体制の遅れによる不正のリスクが高まります。勢いに任せず、資金繰りと内部管理を整え、本業の利益を守ることが大切です。
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